バティック、カウォン模様の描き方

ろうけつ染めのバティックを習い始めて早3年!
超スローペースでお勉強中~♪

前回はバティックの基本柄、パラン模様の描き方を紹介しましたが、
今回はカウォン模様についてご紹介します~!

カウォン(kawung)模様とは。。。

円が連続する模様で、日本では七宝つなぎと呼ばれています。
パラン模様と並び、ジャワ王族のみ着用が許された柄。
この幾何学模様は勇気と正義の象徴とされ、王族に愛用されていた柄だそう。

ちょっとコーヒー豆っぽい!?

この柄もパラン模様と同じように、基準線の正方形の線を頼りに、
フリーハンドで描いていきます。
基本を覚えると意外と簡単!

バティックはチャンティン(canting)と呼ばれる、蝋描き用の道具を使って描きますが、
この柄を描く時は、チュチュック ドゥア(cucuk dua)と呼ばれる、
先端が2本に分かれた道具を使います。

下が通常のチャンティン、上がチュチュックドゥア

一度に2本の均一な線が引けるという、万能な道具なのですが、
実はこの道具を使いこなすまでが大変!
蝋の温度が高すぎると2本の線が滲み、1本の線になってしまう。
充分に練習をしてからの挑戦です!

カウォン ピチス(kawung picis)と呼ばれる、
ちょっぴり小さめな柄からご紹介!

まずは5センチ間隔の基準線を基に、
ひたすら
 __/

を描いていきます。
分かるかなぁ(苦笑)

一通り書いた後は、今度は布を90度回転させて、上の柄をひたすら描いていきます。

そうすると、ほらっ!

模様が出来てきた!

全て出来たら、こーんな感じ♪

もうこれでほとんど完成!

お次はカウォン セン(kawung sen)

写真のデザインのように、モチーフの下地柄として使われることも多い柄。
お花みたいな柄でかわいい!

こちらもピチスと同じように基準線を基にしてフリーハンドで描きます。

正方形の横線中心から縦線の中心に向けて、湾曲の線を描きます。
すべて書き終わったら、90度布を回転させて、同じように描いていきます。

そうそう、この柄って4つの花びらを持ったお花のデザインに見えますが、
実は↓のデザインが基本になっているんです。

見方によっては2通りの楽しみ方の出来るデザインなんですよ~。
これは意外と知ってる人少ないんじゃないかなぁ?


ほらっ、描く工程を見てみると、花びらのデザインは全然見えてこないでしょ?

バティックを見て、これはどんな工程で描いていったのかなーと考えるのも、
バティックの面白さならでは。

バティックって、奥が深いんですよ~。


最終的に白く色を残したい部分を
蝋で留めていく作業をテンボック(Tembok)といいます。
その作業が終わったら、第一段階完了。

茶色く蝋をのせている場所が最終的に白に出来上がってきます。

紺色で染めて、蝋を落としたところ。
2本線が滲んでしまっているところもありますが、
それはご愛敬ってことで(笑)

そしてまたまた蝋描き作業へ。
最終的に白に残したい場所にのみ、蝋をのせます。
色の計算をしていかなくてはならないので、頭の中混乱してしまうぅ~
苦手な作業です。

そして出来上がりん♪

古典的なカウォン柄2種類が完成しました!

今はチャップと呼ばれる、スタンプを使って作られることが多いですが、
やっぱり手書きは楽しい!

これからもいっぱい柄を勉強するぞー!

次回は私の大好きな模様、スメン模様をご紹介です~♪

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NANA

バティック、パラン模様の描き方!

バティックを習い初めて1年半。

超スローペースで自由気ままにバティックを描いております。

第1弾バティックは何も分からずとりあえず描いてみたのですが、
基本から勉強してみよう!と、柄のお勉強をしてみる事にしました。

代表的な柄は沢山あるのですが、
まずはパラン模様から!

パラン模様とは、

昔、ジャワの王族の人たちだけが身に付ける事ができた、禁制模様なのです。
この斜めの模様は、パラン ルサックと呼ばれていて、
刃こぼれした剣を表していると言われているそうですよ。

現在では誰でも着用できるのですが、
戦いを意味する柄なので、結婚式での着用はタブーとか。

バティックって、見て楽しむのも良いですが、
やっぱり描いた方がもっともっと楽しいですよ~♪

一件難しそうなパラン模様。

ですが、基準線だけでスラスラ~~♪と描けちゃうのです(*^^*)

...とは言いつつも、まだまだ初心者の私はばっちり下書き線を書いて挑戦です!

まずはひし形を描いていき、その後、このクネ~ンとした部分を描いていきます。
そして、布を180度回して、反対側も同じように描いていき、
クネ~ンの途切れた部分同士を繋げていきます
そしてまた180度回転して、同じように線を繋げていきます。

今度は、なだらかな湾曲で繋げていきます。
同じように180度回転させて線を繋げます。


隙間の部分にクネクネを描いていき、
白く仕上げたい部分に蝋を置いていきます。

第一段階終了!
意外と簡単でしょ?

そして藍で染めて蝋を落とすとこんな感じに出来上がり。

今度は、白く残したい部分のみ、蝋を置くと!

最後に茶で染めたらっ♪

濃紺と茶の素敵なパラン模様の出来上がり~^^
結構ステキな色で出来上がったでしょ!?

これが一番スタンダードなパラン模様。

自分デザインも作ってみました。

描き方は一緒ですが、デザインが変わると雰囲気も全然違いますよねー。

バティック、奥が深いですね。

Let’s try!!

お次は。。。
お花の様な柄、カウォン模様のお勉強です☆

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NANA

習い事始めました~♪

芸術の村ウブドに住んでいるんだから、何か勉強したいな~と思っていた頃、
知り合いからバティックの勉強が出来る場所を教えてもらいました。

バティック(BatiK)とはインドネシアで有名なろうけつ染めで
ジャワ更紗とも呼ばれています。

染めたくない部分の裏表に蝋で模様を描き、
染色し、また蝋を塗り、また染色し…
とんでもなく手間のかかる、でもとても素敵な布なんです

とりあえず体験で挑戦してみたら

ヤバイ、楽しいかも♪

そんな軽い考えで始めたバティック作りですが

仕事終った後、毎日コツコツと描き続け、

1メートル×1メートルの布、

完成まで2ヶ月ですよ!

がんばった!私!!(笑) 

初心者のちんちくりんですが、ちょっと解説しちゃいます!

まずは、白い布に下書きを描き、
チャンティンという道具を使って、溶かした蝋でその線をなぞっていくのですが
初心者の私はこの作業で何度失敗と火傷を繰り返した事か…(泣)
簡単そうに見える作業、慣れるまで時間が掛かります。

左手の人差し指のわずかな場所を使って描いていくのですよ~

細かい模様も入れて…

第一段階終了!

この時点で1ヶ月かかってます。。。

インディゴに染めて、熱湯で蝋を全部落としたら!

こんな感じに仕上がりました~
この時点だとちょっと藍染っぽいですよね。

これからがまた大変!
今度は、白く残したい部分、青で残したい部分に蝋を塗っていくのです。
出来上がりの色から逆算して蝋を描いていかないといけないんですね。

今度は茶色の染料で染めると!!

こんな感じ♪

グリーンの素敵なバティックが完成しました~!

テーブルクロスにしてみました

どうかなっ♪どうかなっ♪

次の作品に向けてがんばるぞー

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NANA