こんにちは!
お久しぶりの店長・ワカナです。

先週の日曜日はトゥガナン村の友人の子供たちのポトンギギがあると言うことでお呼ばれして
行って来ました。

ポトンギギとは、ポトンは切る、ギギは歯で、歯削り式の意になります。
バリ島のヒンドゥ教徒は全員、日本で言う成人式に当たりますポトンギギを行って
獣性のある子供から一人前の大人として認められる事になる訳です。
このポトンギギは親の務めとなっており、合同ポトンギギがないエリアなどではかなりの出費となります。

ちなみに私もポトンギギを経験しておりますが、この時は私たちの結婚式の時に
兄弟・いとこなどを含めて総勢10人でポトンギギをやりました。
親の務めなのに、なぜか結婚式をやる私たちがお金を全部出した訳なのですが。。。(笑)
日本人の私は本当に優しく削ってもらったのですが、バリ人は男女共にものすごい勢いで削られておりました!

本日の主役の友人の子供達。
男女共に綺麗にお化粧をして、おめかしするのがバリ流です。

縦横絣・グリンシンで有名なトゥガナン村ですので、女の子はグリンシンを纏っております。
髪の飾りは、パヤスアグンと言って結婚式の時もこのスタイルにするんですよ。

お供え物の数々。右のお写真の筒状の物は多分豚さんの腸なんだと思います。

バリでは、お祭りごとがある度に豚を絞めて(涙)来客に振舞います。


左側のバビグリンの周りの飾りは、豚の脂身で作ったお供え物。
バリ島のお祭りでは、この豚の脂を使ったお供えやお砂糖から作られたお供えなど
本当に細かい作業の連続で、バリ人女性は本当にすごい!といつも驚きます。

ちなみに、私もバリ嫁ですので本当はやらなくてはいけないのですが
義理母さんや、義理妹、ヴィラのスタッフまで借り出されてみんなで私が何も出来ない分の
フォローをしてくれるので、今のところ甘えております状態です。
家族の皆様、スタッフの女子達(笑)皆さん様様でいつも感謝しております!!

実際のポトンギギはまだ夜も明けぬ暗いうちから始まりますので、起きるのは夜中の12時とか1時。眠い目をこすりながら準備します~!
それから、美容師さんに夜中から髪や化粧をしてもらう訳なのです。
そして、明け方にポトンギギに臨みます。(私の時も夜中の3時とか4時頃から始まったような記憶があります)

ポトンギギのビデオを見せてもらいましたが、建材とか木を削ってるんじゃないか?のような
ものすごい削り方でした。このマンクーさん(中央)
ビデオを送ってもらえたら、そのうちアップしたいです。
強烈な削り方でかなり驚きました~!!!

ポトンギギの記憶で一つ忘れられない思い出があるので、ここで書いておこうと思います。
こういう事を日本で言うと差別だ!とか言われてしまいそうなのですが、バリヒンドゥ教は未だカースト(階級)制度があります。
デンパサールなどの都会や南部エリアでは随分と緩くなってるのかもしれませんが、ウブドのあるギャニャールやクルンクン、カラガッサムをはじめとする田舎の方はまだ強く残っているようです。
今回行ったトゥガナン村のお家は普通のカースト(階級)のお家なので、そんな事はありませんが私の嫁いだ家は階級のある家で、ポトンギギの順番は長男の子供(3人)から順番に、次男の子供(3人)、3男の子供(2人)、4男の子供(2人)達と続いてやります。
男女は関係なく、生まれた順番通りにやりました。
平民の人と結婚した女の子を除いて。。。

2人づつやったのですが、当然私は結婚式の前(結婚式はその日の午前中)なので最後の方な訳なのですが、次男の子供の一番上の女の子が、階級のある家から普通の家に嫁いだ女性が居て、その人は当然その生まれ順には入れてもらえません。
9番目の4男の男の子は、順番から行くと私とやる順になる訳なのですが、義理父の兄弟達からものすごい拒否にあい、、、
結局私とは階級が違うからと言う理由で、その男の子は一人でポトンギギをする事になりました。

その男の子が終わって、私とその普通のお家に嫁いだ女の子がやる順番になったのですが、
今度はうちの義理父がそれは嫌だみたいな雰囲気でしたが、結局私達は二人でやる事になりました。
私は横にお手本が居てくれて、本当に助かりました。

それから、ポトンギギの前に足の爪を産みの親が削ると言う儀式も、その女の子の時は
実の親がなかなかやりたがらず拒否してて、本当にびっくりしました。(結局嫌々ながらやってましたが)
私も娘がいるので、もし娘が結婚の時に普通の人と結婚したとしたら、こんな事に
なってしまうのかと思うと、とても複雑な気分です。。。

18年以上バリに住んでおりますが、結婚するまではなかなか分からなかった事とか
ここ数年で色々と体験しました。
このカースト制度が根強く残ってると言う事実も、家族の中に入らなかったら全く知らないで
来た事ですし、本当に驚く事が多いバリ嫁生活です。
これからも、重荷にならぬようにバリ嫁生活を楽しむ予定ですけど(笑)

バリ人はウパチャラの時、大人も子供もとっても嬉しそうだし、楽しそう!
化粧したり、オシャレしたり出来るのもあるけど、本当にバリ人はヒンドゥ教の神様に対する信仰が篤いのでこんな宗教心や文化を持ってる国、そして国民は世界でも珍しいのではないかなと思います。

こういうバリの良い面がずっと長く続いてくれますように♪
私ももうちょっとまじめにヒンドゥ教徒として、やっていかなくちゃいけないわと
反省するばかりです~(汗)

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ワカナ